『スターウォーズ エピソード７/フォースの覚醒』レビュー

あらすじ

長年の時を経て、新たなる物語の幕が上がる。ジェダイ騎士ルーク・スカイウォーカーが消息を絶った後、ギャラクシーは闇に包まれていた。ファースト・オーダーと名乗る敵勢力が新たに勢力を伸ばし、彼らと対立するレジスタンスは苦しい戦いを繰り広げていた。そんな中、孤独なスクラップ回収業者のレイと、ストームトルーパーから脱走した元兵士のフィンが、偶然出会い、共に冒険をすることに。

感想

『スターウォーズ エピソード７/フォースの覚醒』は、オリジナル三部作の続編ということで、多くのファンが期待を寄せた作品である。私自身も、何度も観るたびに新たな発見や感動があるファンであるが、この作品も期待以上のクオリティであったと思う。

まず、ストーリーを取り上げると、前三部作とのつながりが見られつつ、新たな魅力的なキャラクターたちが登場する。特に、主人公のレイにはトムボーイながらも強い意志を持ち、フォースに目覚めた後は堂々たるジェダイとしての姿を見せる。また、フィンの人間臭いユーモアがキャラクターに深みを与え、ドラマチックな展開によって一層愛着を感じられる。

次に、特殊効果に言及すると、迫力ある激しいバトルシーンが印象的だ。スペースバトルやランドバトル、そしてフォースによる剣戟など様々な場面で、クオリティが向上していることが伺える。さらに、オリジナル三部作でもお馴染みのキャラクターたちが再登場し、テンションが上がるシーンもあり、ファンにとっては嬉しいところだろう。

ただ、欠点として挙げられるのは、ストーリー展開がオリジナル三部作と酷似していることである。特に、第四部のパロディ的な展開が目立ち、新鮮味に欠ける印象がある。また、敵キャラクターであるカイロ・レンの人物像も、ダースベイダーとの酷似が指摘されており、オリジナリティを求める観客からは辛口評価される可能性もある。

まとめ

『スターウォーズ エピソード７/フォースの覚醒』は、オリジナル三部作とのリンクと新たなキャラクターによる物語展開が見どころの作品である。ストーリーにオリジナル三部作の転用があることが欠点ではあるが、ファンにとっては懐かしくも新しい体験を提供してくれるため、一度は見る価値があると思う。