『ジョーカー』レビュー

ストーリー

本作は、病的な笑いをもって世界に独り言を呟く男・アーサー・フレックが、ジョーカーとして悪の道を歩み始める様子を描いたサイコサスペンスドラマである。
貧しい生活を送りながらも母への愛情を大切にするアーサーは、ある時バットを持った不良たちに袋叩きに遭い、その一件をきっかけにバツを着用し暴力団から銃を渡されるよう促されるようになる。そして、彼はジョーカーとして街中の人々を脅かしながら、徐々に自身の本性を表していく。

演技

アーサー・フレックを演じたホアキン・フェニックスの演技は、まさに名演技だ。
病的な笑い、病的な体つきなど、アーサーの性格や状況を見事に体現している。と同時に、ジョーカーとしての役柄にも十分に気迫を見せた演技力に、拍手を送りたい。

映像美

色合い、構図ともに非常に美しく、暗く深い闇が強調された映像のため、本作の設定に合った雰囲気をしっかり醸し出せている。

評価

本作は、前評判の高さから私自身も期待していたが、期待を上回る出来栄えであった。
特に、アーサー・フレックがジョーカーに(そして狂気)へと成長していく過程が描かれる展開は非常に面白く、描写の詳細さにも感心した。
また、『ダークナイト』のジョーカーとは異なる、新しいジョーカー像としても新鮮さを感じた。最後には、アーサーがジョーカーとして「生まれ変わる瞬間」を迎える、見どころ満載の作品である。全編を通してハラハラドキドキし、心を掴まれる展開であった。

以上、『ジョーカー』の感想でした。


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