映画「君の膵臓をたべたい」のレビュー

ストーリー

主人公の高校生、野良犬太郎は、病気を患っている同級生・山内桜良と出会う。彼女が書いた「命に限りがあることを知った日から、もう私たちは生きることに夢中になれるわけがない」という言葉が彼に強い印象を残し、以来、彼女と二人の秘密を共有することになる。

二人は、桜良の「今まで生きた証し」として彼女のブログに、日々を綴っていくことに。野良犬太郎は、桜良との日々を通じて、彼女の人生観や家族、友人たちと向き合うようになり、少しずつ自分自身も成長していく。

そしてある日、桜良の余命がわずかとなったことが判明し、二人は最後の旅に出る。

演技

主人公の野良犬太郎を演じるのは、若手俳優の北村匠海。彼は、素朴な演技で、野良犬太郎の内面の変化を表現している。一方、アイドルグループ「乃木坂46」の成員・生田絵梨花が桜良を演じており、彼女の甘く、切ない演技は感動的である。

撮影

映像は、美しい日本の自然と都会の風景が織り成す、独特な雰囲気に包まれている。西表島や、都内の夜景など、作品中で見られる多彩な風景は、物語性を強調している。

総評

テーマは、人生の限りある時間をどう生きるかという、重いものだが、監督の演出力が光り、心に響く作品に仕上がっている。映画を通じて、多くの人が自分自身の人生観を見つめ直し、感動したという声も多い。この作品を観た人は必ずと言っていいほど、桜良と野良犬太郎の物語に惹きつけられることであろう。