レビュー：ジョーカー

あらすじ

本作『ジョーカー』は、アーサー・フレック（演：ホアキン・フェニックス）が、ニューヨークを舞台に、日常的に受ける叩きのせいで、狂気の道へと走っていく姿を描いた、クライム映画である。

感想

まずはホアキン・フェニックスの演技が素晴らしい。アーサーを演じきっていて、迫力と深みがある。ストーリーも、一筋縄ではいかない複雑さがあり、緊張感を持って見続けた。映像にも特徴があり、各所にシンボリックに使われるイメージが、物語を一層強調している。

見どころ

本作の見どころは、アーサーがどのようにしてジョーカーとして成り上がっていくか、ということ。彼自身の心理描写は深いし、人格形成が興味深く、そこに彼の生き様の味わいが混ざっている。そして、ストーリーが進むごとに、心身共に狂気的になっていく様を堪能することができる。

総評

仮面を被り、異常な笑いをいつも浮かべるあのジョーカーのサスペンスが、見事に描かれていると感じた。特に、アメリカ社会の闇をテーマとして、社会問題を扱っています。尺の長さは2時間以上あるが、テンポ良く進んでいき、飽きさせない。この世の不条理を描いて、人々を考えさせる反面、狂気に陥ってしまった男が、人々を唸らせる。興奮させるシーンが多く、大満足の一本になります。