『君と100回目の恋』レビュー

あらすじ

今作は、失恋から立ち直れない主人公・木下りえが、地元の神社で100回祈り続け、恋愛運を取り戻すために奮闘する物語です。

そんな彼女が、偶然出会った理想の男性・秋山との数奇な運命が描かれます。

キャストと演技

りえ役を演じる山田奈々子さんの見せる演技力が光ります。

失恋から抜け出せない彼女の心情を丁寧に表現しており、共感を持たせることに成功しています。

そして、秋山役を演じる山下健二郎さんのクールな雰囲気が、りえとの仲睦まじいシーンでも伝わってきます。

また、脇を固めるキャスト陣も充実しており、観ていて飽きることがありません。

ストーリー展開

タイトルからして、何度も恋を繰り返すような重厚な物語のように感じますが、実際はとても軽やかな雰囲気で進んでいきます。

数奇な運命から一度は距離を置かざるを得なかったりえと秋山が、再会を果たし、100回目の祈りを超えての結末に向かって、ほんのり胸が締め付けられるような感動的なシーンもあります。

映画全体の印象

全体的に、癒される作品です。

時には涙したり、時には笑ったりするストーリーに、音楽が相まってとても心地よく、何度でも観たくなる作品に仕上がっています。

恋愛映画が苦手な人でも、心に残る作品になっているので、ぜひ見てみてはいかがでしょうか。