「天気の子」レビュー

ストーリー概要

『君の名は。』で注目された新海誠監督の最新作「天気の子」。舞台は東京、巨大都市に住む少年・鹿目まどかと、空を自由に飛び回る力を持つ神無月の少女・陽菜。2人は偶然に出会い、成り行きで共同生活をすることになる。その中、陽菜が抱える秘密と、天気に纏わる不思議な力が描かれていく。

キャスト紹介

主人公の鹿目まどか役を尾上菊之助、陽菜役を本田翼が演じている。ほかにも、まどかの友達役に齋藤飛鳥、陽菜の祖父役に寺島進が出演している。

作品詳細

「天気の子」は、新海誠監督によるアニメーション映画作品で、2019年7月に公開された。上映時間は約111分。配給元は東宝。制作はコミックス・ウェーブ・フィルム、エアーズ、東宝、クロックワークス、Qtec、東北新社、voque ting。主題歌はRADWIMPSによる「グランドエスケープ feat.三浦透子」。

レビュー

「天気の子」は、「君の名は。」と同じく、夢と現実が融合した作品となっている。物語が進むにつれ、まどかと陽菜の関係性が深まっていく様子や、天気の変化が直接的な描写ではなく、風景や状況などの隠喩で表現される場面が印象的だった。

また、本作の美しい映像美は必見で、一瞬一瞬が美しい一枚絵のよう。特に、東京の景色が美しく描かれており、コンクリートジャングルに生きる人々が、一瞬の風景の美しさに胸を打たれるシーンは心に残った。

しかしながら、物語の進み方がやや早く感じられ、物語によっては緩急が欲しいと感じる場面もあった。また、「君の名は。」と比較されがちということもあり、それに勝る作品かというと個人的には微妙だった。

総評

「天気の子」は、新海誠監督による夢と現実が織り成す物語で、進むにつれ、まどかと陽菜の関係性や、天気の変化が描かれる。美しい映像美も必見だが、やや物語が早く進むと感じる場合もある。しかし、新海誠監督の世界観を楽しむという点では見ごたえがある。