映画「君の膵臓をたべたい」のレビュー

ストーリー

主人公の僕は、学校で偶然、クラスメイトの山内桜良が持ち歩いていた「診断書」を見てしまう。その中には「膵臓」という臓器が悪くなっており、余命はもう少しだけと書かれていた。山内は自分の余命を知っているにもかかわらず、なんでもすべて諦めているような言動をしていた。

ある日、山内から「一緒にバケーションに行かないか」と誘われる。僕は何となく返事を保留にしてしまったが、後日、山内が病院で倒れてしまう。その時、山内から「私、君の膵臓をたべたい」という言葉を聞かされる。

感想

本作は人生と死をテーマにした感動作品である。物語は主に僕の視点で進んでいくが、山内の内面の変化や葛藤も丁寧に描かれており、登場人物たちの成長が感じられる。また、終盤での山内の言葉に心を打たれるシーンは、胸が熱くなるような感動を覚える。

音楽面でも良く、主題歌「やさしさに包まれたなら」のメロディーが物語にマッチしていて、エンディングで聴くと切なさが倍増する。演出面でも、色彩表現がうまく取り入れられており、場面の印象をより深く印象付けてくれる。

全体として、人生と死を考えさせられる感動作品である。特に最後のシーンでは、誰もが涙をこらえるのが難しいと思われる。観客にとっては受け入れがたい展開もあるが、それこそが本作の真骨頂。ぜひ観ることをおすすめしたい。

参考：https://www.kinopoisk.ru/film/976411/