映画「シン・ゴジラ」のレビュー

あらすじ

突如東京湾に現れた巨大怪獣「ゴジラ」に対し、政府や自治体、防衛総省等が総力戦で対処を始めるが、徐々に状況が悪化していく。科学者や政治家、官僚たちが総理大臣を中心に情報共有し、最終的には対策が打たれるが・・・。

本作は、従来のゴジラ映画とは違い、政治的な要素を取り入れたドラマティック・サスペンス作品となっている。

特に政治家たちの動きや政府内部でのやりとり、外交問題にも触れており、リアリティーを感じさせる。

また、現実の災害についても多くのパラレルがあると思われる。

ゴジラのCGのクオリティも高く、特に最後のシーンは圧巻であった。

その一方で、ストーリーのテンポが少々遅い印象も感じられたが、それは政治家たちのやりとりが描かれるあたりから描写が詳細になるためである。

総合評価としては、政治的な要素を加えたゴジラ映画として、新しい可能性を示していると感じた。