あらすじ
主人公の、時をかけることのできる少女、槙原紀子は、何でもない日常の中である事件に巻き込まれたことから、自分が時間を進めたり戻したりできることを発見する。正義感の強い紀子は、その力を使って美術部の部員や、優等生の同級生を救ったり、試験の成績を上げたりするが、その過程で「過去」に触れた人々の生き方や深い思いを知っていく。そして、自分もある日突然力尽き、自分自身と向き合わなければならなくなる。
一言評価
ストーリーや演出、音楽など、全てが素晴らしい傑作。時をかけることのできる力を題材にしたSF作品ではあるが、あくまでも人間ドラマを描いた作品であることが印象的。
ストーリー・演出
本作は、ノーカットの未公開シーンを含め再編集されたデジタルリマスター版が公開された作品である。ストーリーは原作小説を忠実に再現しつつ、映画独自のアレンジも施されており、非常に見応えがある。また、演出面も優れており、見どころがいっぱいある。例えば、透明なドアをくぐって時間が進んだり戻ったりするシーンであるが、これは、CG技術を駆使して実現したものである。
音楽
音楽は、多忙な作家である芸術家・井上陽水が作曲・歌唱しており、その曲のインパクトも強く、物語に役立っている。
キャスト
主人公の槙原紀子を演じたのは、人気女優の上白石萌歌が演じている。萌歌の演技は、非常に自然でしっかりとしたものであった。また、助演俳優たちの演技も特筆すべき点である。
総評
『時をかける少女』は、とても素晴らしい作品である。原作と映像と音楽が相まって構成された作品になっており、何度でも見たくなる。未だに多くの人々から愛される名作であるというのは納得がいく。
コメントを残す