ワンダーウーマン1984

あらすじ

1984年、ダイアナ・プリンスはスミソニアン博物館にて、偉大な紀元前の文明の石けん彫刻を修復する一方、神の大きな力に触れており、戦士たちの人生を著しく変えるための願いをリリースした。そんな中、彼女は仕事で会った美術館職員のバーバラ・ミヌーバ（姿）と出会い、二人は仲良くなる。

そんな時、初音ベートーベンの「第9交響曲」を使って儀式を行っているマックスウェル・ロードが登場し、彼女たちは彼を調査する。しかし、彼らは復讐の心を持つマックスウェル・ロードに捕まり、彼が願いを叶える魔法の石を一緒に実験室に持ち込んでしまう。当然、ロードは自身の理想を実現させ、強すぎる力を手に入れ、最終的にはワンダーウーマンとバーバラに挑戦してくる。

感想

『ワンダーウーマン1984』は、スタイリッシュで美しく、そして感情的であり、DCコミックスの映画としては驚くほど洗練された出来映えである。ガル・ガドットは、ダイアナ・プリンスを演じており、第一作と同じように強さ、美しさ、エレガンスを兼ね備えた、鮮烈で正義愛のある女性を演じている。また、当時の風景、ファッション、音楽によって80年代感覚が蘇り、ノスタルジックな雰囲気が漂っている。

ストーリー展開は、キャラクター紹介や背景説明が多いため、やや長いものの、その中にあるワンダーウーマンとバーバラのようなキャラクターの関係性が感情的な繋がりを生み出し、彼女たちがどのように成長し、変化していくのかを見ることができる。また、悪役のマックスウェル・ロードも良く作られており、彼の眼前にある破滅的な望みを実現しようとする願望が過剰なまでに描かれ、彼自身のストーリーも感情的に描かれている。

総評として、『ワンダーウーマン1984』は、普遍的なテーマ、感情的な繋がり、叙情的でエキサイティングな描写がバランスよく調和された、洗練された映画である。DCファンはもちろん、その様式的な美しさに魅了されることで、多くの観客を引きつけることができたのではないだろうか。