概要
主人公のドミニク・コブは、人々の夢の中に入り、そこで意図的にアイデアを植え付ける「インセプション」という技術を駆使して、とある商人の意識に不正を働くよう指示される。しかし、その商人にレン(コブの元パートナー)を呼び戻す条件として、コブ自身が幼い妻の姿に悩まされるようになり、トリッキーな展開が繰り広げられていく。
ストーリー
映画は、「初代総理大臣の誘拐」というとんでもない事件をめぐる騒動からはじまる。その事件解決の手がかりを握っていると思われるマウリシオ・ダイアス(カンベル)が、自殺したことで事件は行き詰まっていたが、その後、ダイアス自殺前に求めていた不正の証拠が発見された。これを握ったダイアスの父であるサイトー(ワタナベ)は、自身の会社とのドラ中古車決済システムの競合他社に対する情報戦争を行っていたが、その中で衝突事故で意識不明になっている息子が回復するという望みから、奇妙な提案をする。それは、相手のアイデアを事前に「インセプション」(不正を働かせるようなアイデアを与えること)しておいて、からくりを知らない相手が自発的に不正を働くよう導く計画であった。サイトーは、かつてその技術を持っていたとされるコブ(ディカプリオ)に、同行者として参加するよう依頼する。
キャスト
- ドミニク・コブ:レオナルド・ディカプリオ
- アリアドネ:エレン・ペイジ
- レン:トム・ハーディ
- サイトー:渡辺謙
- イームス:ジョセフ・ゴードン=レヴィット
- フィッシャー:キリアン・マーフィー
- サイダー:ディリープ・ローラ
評価
それぞれのエピソード間で違和感なく繋げられるよう、きちんとしている作りであると感じた。また、注目していたのが映像。本作はスタッフによる自己満足で作られただけの映画かと心配していたが、実際はプロップスなども含め、効果的に映像を使用して物語を盛り上げていると感じた。最後のエピソードに向かう演出の面白さは目を見張るものがあり、内容についても頭を使わなければならないが、それでもこなせる程度であった。最終的に、原案・脚本・監督であるクリストファー・ノーランの才能が光る秀逸なストーリーであると感じた。
全編に渡って目が離せない作品であり、最後のエピソードに向かう過程での眼福な演出は充分に楽しめると思う。原案・脚本・監督であるクリストファー・ノーランの才能が光る秀逸なストーリーであると感じた。また、最後まで見ることができ、何回見ても見飽きることのない作品だと思う。
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