『プラダを着た悪魔』レビュー

ストーリー

主人公のアンドレア(アンディ)は新進気鋭の知識人だが、映画業界に足を踏み入れようとするも断られ続け、 ファッション雑誌界で職を得る。そこはファッションビジネスの中心地、”Runway”誌。編集長のミランダは厳格な女性で、アンディが期待する雑誌業界とはかけ離れた世界が描かれる。

演出・撮影

物語に添える派手な映像が存在せず、基本的にはシンプルな映像が多いが、それでもファッション業界の独特の世界観を静かに表現している。とくに、ミランダの出で立ちはドレスやバッグ、靴といったものはもちろん、その装いやセリフ、そして態度までもが贅沢で高級感あふれるものだ。また、ミランダの人間性を意図的に表現することで、彼女が人々をなぎ倒し、人生をコントロールしていく様子が明瞭に描かれる。

キャスト

– アンディ役 : アン・ハサウェイ
– ミランダ役 : メリル・ストリープ
– フィルム助手 : サイモン・ベイカー
– 男性アシスタント : アドリアン・グレニア
– 他多数

評価

メリル・ストリープが演じるミランダの冷徹且つ強烈なキャラクターが印象に残る。傲慢なミランダに次第に惹かれていくアンディの姿も表現され、見ている側の気持ちも反映されている。また、ファッション業界のリアルな雰囲気を出しながら人間ドラマを描いた本作は非常に見応えがあると思う。ただ、ラストシーンでのアンディの変化には違和感を感じる。この部分に一定の評価が割かれるかもしれないが、全体的には見応えがある傑作であると言えるだろう。

以上が『プラダを着た悪魔』のレビューとなります。


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