あらすじ
ベトナム戦争中の1969年、主人公の陸軍中尉ウィラードは、CIAから上官の暗殺を命じられた特殊部隊に加わり、ベトナムの密林地帯に向かう。その途中、彼らは南ベトナムのグロテスクな現実を目の当たりにする。
キャスト
- マーロン・ブランド – カーツ大佐
- マーティン・シーン – ウィラード中尉
- ロバート・デュヴァル – キルゴア大佐
- デニス・ホッパー – キルゴア大佐の副官
- フレデリック・フォレスト – クレンショウ少佐
レビュー
本作は、ベトナム戦争が抱えた理不尽な問題や軍隊の腐敗を描いた傑作映画である。マーロン・ブランド演じるカーツ大佐の演技は圧倒的で、地獄に落とされた男という役柄をいかんなく発揮している。また、ロバート・デュヴァル演じるキルゴア大佐は、眉目秀麗ながらも非情さを感じさせる存在であり、非常に印象的だ。
映像は、森の奥深くを進むシーンや爆風が炸裂するシーンなど、迫力ある描写が多く見受けられる。音楽も、映像と同様に戦争を表現するうえで重要な役割を果たしている。アメリカン・スタンダードの「The End」が流れるオープニングや、ザ・ドアーズの「The End」が流れるクライマックスのシーンは、本作の印象的なシーンとして語り継がれている。
緊迫感と猟奇性に満ちた地獄絵図の描写が、鮮烈な映像として視覚的に印象に残る。本作は、絶望的な状況を描き出しているが、同時に戦争の愚かさを伝える要素も多く含まれている。必見の名作と言えるだろう。
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