『君の名は。』レビュー

あらすじ

東京の高校生、瀧と、山の中に住む田舎娘の三葉が、不思議な夢を見始める。夢の中で二人は入れ替わり、本当にそうしたかのように日常が入り混じる。ある日、夢の中に互いの名前が浮かび上がり、共感していく。

感想

点数 ★★★★★
本作は、恋愛ドラマ・青春物・ファンタジー作品の三つが賛同する作品になっています。
青春群像劇とは、その人数を減らさずに魅力的なキャラクターを描き分ける技法のこと。
本来、主人公が二人いる以上、必然的に物語は複雑化するものですが、この作品では、二人が入れ替わった際の状況が真剣に描かれています。その結果、人物の性格や、描写方法が自然で、映画の出来栄えが大きいものでした。
スタジオジブリに山田洋次監督作『猫の恩返し』など、いくつか青春作品を手がけた新海誠監督。
本作品において、新海監督が得意とする美しい画面と、リアルな描写、そして音楽(「前前前世」ほかRADWIMPSが手がけた主題歌を含めた全て)の融合が、映画への没入感を高めています。
物語のハラハラドキドキはもちろんのこと、感動的リアリティに影響されるシーンも多いと思います。

最後に、本作品は2016年7月に公開され、「グリーン・グリーンズ」同時上映の劇場で人気に火がつきました。2016年のアニメ映画興行収入は『君の名は』が上位を占め、歴史的ヒット作品としても広く知られています。とりわけ、海外では『君の名は。』は日本映画で初めて、北米で1億米ドルを超える興行収入を記録しました。


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