映画「シェイプ・オブ・ウォーター」のレビュー

ストーリー

1950年代のアメリカ・ボルチモア。研究所で清掃員を務めるエルザは、ある日人間とは異なる生命体を目撃する。彼女はその生命体に興味を持ち、徐々に彼と交流を深めていく。しかし、周りの人々は彼女たちの関わりに反対する者が多く、エルザたちはさまざまな困難に立ち向かうことになる。

本作は、とても美しい映像が印象的だ。冒頭からエルザが水槽で泳ぐシーンは、まるで実際に水中にいるかのような臨場感がある。また、ファンタジックな世界観を表現するため、色彩の使い方も秀逸だ。

主演のサリー・ホーキンスが、たくましくも繊細なエルザを見事に演じている。また、エルザと生命体のコミュニケーションを担うダグ・ジョーンズも、表現力豊かな動きで魅了する。

音楽は、アレクサンドル・デスプラが担当した。ファンタジックな映像と合わせて、音楽も非常に素晴らしく、映画の世界観をより一層引き立てている。

本作は、愛と人間性を描いた感動的な作品である。映像、演技、音楽、すべてにおいてバランスが取れており、丁寧に作りあげられた作品である。そのためか、第90回アカデミー賞では最多の13部門にノミネートされ、最優秀作品賞など4部門を受賞した。

以上が、「シェイプ・オブ・ウォーター」のレビューである。