『ジョーカー』のレビュー

ストーリー

『ジョーカー』は、バットマンシリーズの悪役であるジョーカーの起源を描いた物語。アーサー・フレックという名の男が、ニューヨークのゴッサムシティで住む貧しいクロウズワークの一員として生活していた。

アーサーには、心身にハンディキャップを持つ母親と、アーサーを愛し支える女性ソフィーがいた。しかし、アーサーは少しずつ精神的に不安定になっていき、ついには彼の内面に潜むジョーカーが暴走していく。

主人公アーサーを演じたホアキン・フェニックスは、圧倒的な演技力で観客を魅了する。アーサーがジョーカーとなる過程で、フェニックスは徐々に狂気的な狂気に陥っていく姿を見事に演じている。

また、劇中でアーサーと交流を持つ社会福祉士や、ソフィー役のジュリー・クワイネットなど、脇役たちも見事な演技を見せてくれる。

本作の映像は、ニューヨークをモチーフにしたゴッサムシティの陰鬱な雰囲気を非常に上手く表現している。アーサーが支離滅裂な言動をしていく場面などでは、カメラワークも非常に上手く使われており、観客を引き込んでいく。

『ジョーカー』は、ジョーカーの起源を描いた物語ということもあり、暴力的な描写が多く、心理的に重い場面も多い。しかし、それだけに圧倒的な迫力があり、見ごたえのある作品に仕上がっている。

特に主人公アーサー役を演じたホアキン・フェニックスの演技は素晴らしく、彼の姿を追っているうちにジョーカーの魅力に取り憑かれてしまうほどだ。映画ファンならずとも必見の作品だ。