あらすじ
終わりを意識している私立高校3年生の「僕」は、通院している病院で偶然、同じクラスメイトの山内桜良と出会う。桜良はパーソナリティ障害を持っており、勝手気ままに生きる姿勢に僕は馴染めなかったが、彼女の日記「君の膵臓をたべたい」という題名の中身を知り、少しずつ彼女と関わることになる。
感想
本作は、原作小説がヒットしたことから、映画化された作品である。恋愛映画として売り出されているが、実際のところは、ラブストーリーとしてより、人生や死と向き合うことの意味が描かれている。確かに恋愛要素は当然存在するが、背景には主人公たちが向き合わなければならない実際の問題がある。
映像技術に関して、本作に一言で言うなら「綺麗」である。特に桜良が死を迎えるシーンは、劇場に足を運んで実際に見る価値があるといえる。一方で、ストーリーはまあまあであるが、原作小説を読んでいると、中盤からラストにかけてあの感動が再現されないと感じる人も多かったはず。また、原作での結末と大幅に異なる点があるため、原作ファンは注意すること。
まとめ
『君の膵臓をたべたい』は、随所に映像美が散りばめられており、良い作品である。ただし、ストーリーは原作に比べると劣化しているため、原作未読の人であっても、期待しすぎずに鑑賞することが望ましい。原作ファンは、あまり期待しない方が良いかもしれない。
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