映画『ジョーカー』のレビュー

ストーリー

文字通り“クレイジー”な犯罪者ジョーカーの生い立ちを描く

映画『ジョーカー』は、バットマンの邪悪なライバルである「ジョーカー」の生い立ちを描いたサスペンス作品です。彼はゴッサムシティと呼ばれる仮想都市に住む、【アーサー】という男性の生い立ちから描かれています。物語の始まりはアーサーが『スマイル社会保険』という会社のアンダーグラウンド拠点に勤めているところから始まります。彼は幼少期に虐待され、心身共に問題を抱えており、それが彼をジョーカーへと押し上げていくことになります。

演技

主演のホアキン・フェニックスの演技が圧巻

本作の主役であるジョーカー役には、ホアキン・フェニックスが演じています。フェニックスは、異常なまでに痩せ細った容姿と、抑揚のない言動でジョーカーを演じており、その演技は圧巻です。特に、彼の心理描写が秀逸であり、観ている側の共感を一切邪魔することなく、引き込んでくれます。

映像美

暗く重苦しい映像が物語とマッチしている

本作の映像美は、暗く重苦しいものが中心となっています。しかし、これが物語のテーマと非常にマッチしているため、映像から伝わってくる雰囲気や感情がとても深くて印象的だと思います。また、黄色い色使いも印象的で、観ている人々の心拍数を上昇させます。

総評

圧倒的な存在感を放つ作品

本作は、ジョーカーというバットマンの強敵をテーマにしたサスペンスです。ですが、独特の雰囲気、圧倒的な演技、そして映像美、音楽、ストーリー全体に渡る空気感が、本当に魅力的だと思います。フェニックスが演じるジョーカーは、非常に異常であり、ではあるものの、「なんという演技だ！」と唸らせるような名演だと思います。この作品を観たら、あらためてバットマンシリーズのジョーカーもこの映画の魅力から見ることができます。果たしてこの作品がどのように批評されるかは、気になるところではありますが、個人的には本作がこれから公開される映画の中でもっとも注目している作品の一つです。