あらすじ
主人公の高校生・僕は、クラスメイトである『膵臓がんで余命があと数年しかない』と告白される。彼女との共同生活を通して、命の意味や価値を考える物語。
キャスト
浜辺美波(彼女)、北村匠海(彼)、中村倫也(僕の父親)
感想
『君の膵臓をたべたい』は、甘酸っぱく切ない青春ラブストーリーである。浜辺美波の演技が光り、北村匠海との掛け合いは繊細だ。物語の中の「罪悪感」と「後悔」というテーマに対して、大切なことは何かを見つけるというメッセージが強く訴えかけられる。
また、本作は原作小説を映像化したものであり、原作を読んでいないと物語の意味が理解しきれない部分があるかもしれない。それでも、この映画は感情移入が容易であり、キャストの演技が秀逸であることから見応えがある。
長く続く余韻の中で、青春の“さよなら”に思いを馳せる、見事なラストシーンも必見である。
総評
本作は、日本の映画作品でありながら、「かたや人生の終わりに立つ若者のストーリー」という、他国でも共感を示す普遍的なストーリーとなっている。傑作とは言えないかもしれないが、心に残る映画であった。青春映画が好きな人には特におすすめである。
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