映画『ジョーカー』のレビュー

ストーリー

本作は、バットマンの宿敵ジョーカーの誕生秘話を描いたスリラー映画です。舞台は1970年代のゴッサム・シティ。主人公のアーサー・フレックス（演：ホアキン・フェニックス）は、毎日を余り暮らしながら、自分が喜んでいるコメディアンのように振舞うことを夢見ていました。

しかし、次第に彼の周りの世界は荒廃していき、さまざまな苦しみを受けることになります。なりゆきから自暴自棄になったアーサーは、やがて“ジョーカー”として人々を狂わせていきます。果たしてアーサーは彼をジョーカーに変えた社会のシステムに立ち向かうことができるのでしょうか。

演技・映像

フェニックスの演技が圧巻です。アーサー/ジョーカーを生き生きと表現しています。また、音楽も物語の雰囲気に合わせてうまく使われています。映像も1970年代のニューヨークを彷彿させるような素晴らしいものになっています。

評価

この作品は、ジョーカーというキャラクターを知らなくても楽しめます。アーサーの人間関係、苦悩、そして彼をジョーカーに変えた社会の問題までを描く忍ばせたダークな物語は、見ごたえがあります。また、フェニックスは今作でアカデミー主演男優賞も受賞し、高い評価を得ました。ジョーカーファンはもちろんのこと、社会問題に興味がある人もきっと楽しめる作品です。