『ジョーカー』

あらすじ

ブルース・ウェインの実父として知られるトーマス・ウェインが、ゴッサム市長選挙への出馬を発表したことがキッカケで、バットマンの宿敵「ジョーカー」になるまでの、ひとりの男の心の葛藤を描いた作品。

感想

この作品は、主人公アーサー・フレックが、人生に翻弄される姿を暗く重いタッチで描いた、ダークな映画です。また、ジョーカーとしての魅力もしっかりと描かれており、最後までアーサーの心情が読めず、今までにない新しい「ジョーカー像」を描いていると感じました。

映像も、ゴッサム市を舞台に、昔ながらの雰囲気を色濃く残した世界観で、まさにノワールな雰囲気が漂います。また、観客に強い印象を残す音楽も素晴らしいです。

ただ、この作品は暴力描写や暴力事件が多く、精神的に弱い人には刺激が強すぎる可能性があるため、注意が必要と感じました。それでも、要所要所でのアクションシーンや秀逸な演技、そして人間としての葛藤など、見どころが多い作品です。

評価

この作品は“家族や社会との対話が欠如した孤立した人間が、ストレスの上積みや差別、過剰な薬物の使用などを原因とする異常な精神状態に陥ること”を描いたことが評価され、多くの映画賞を獲得しました。また、主演のホアキン・フェニックスは、本作品でアカデミー賞主演男優賞を受賞しました。

総評

この作品は、暗く重いタッチで描かれた主人公と、彼をとりまく病んだ環境を描き出した、非常に優れた作品だと思いました。精神的な負担はあるものの、一度見る価値がある映画だと感じました。


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