映画『君の膵臓をたべたい』のレビュー

ストーリー

主人公の高校生・僕（あたし）は、クラスメイトの山内桜良（さくら）から自分が末期の膵臓炎であることを打ち明けられる。桜良は、死ぬ前に夢だった「一度だけの恋」を実現させ、自分と僕の関係を探ることを提案する。彼女とともに過ごす日々に、僕は自分の本当の気持ちを見つけていく。

感想

この映画は、原作小説の名前からもわかるように重たいテーマを扱っている。しかし、物語は丁寧に作り込まれており、決して暗く重苦しい雰囲気にはならない。桜良の明るさや、彼女と僕が過ごす日々の思い出の場面など、深い思考や感情に触れながらも、心があたたかくなるような作品に仕上がっている。

映像映えも抜群で、桜良の住む海辺の町や、ウクレレを弾きながら過ごす海辺でのシーンは特に印象的だ。また、主題歌の「打上花火」も物語に見事にマッチしていた。

ただ、原作を知っている人にとっては、細かい部分でのカットなどが気になるかもしれない。また、この映画はラブストーリーというよりも、人生の一部を分かち合うという友情の物語と捉えた方が適切だと思う。

総合評価

この作品は、ジャンルを問わず誰にでもおすすめできる、感動的な作品だ。物語が展開する時間はわずかながら、心にずっと残る映画になること間違いなしである。

以上が『君の膵臓をたべたい』のレビューでした。