映画レビュー:ジョーカー

ストーリー

本作では、着々と社会から孤立していくアーサー・フレック(演:ホアキン・フェニックス)の転落を描いている。彼は、コメディアンを目指しつつ、世の中に疎外感を抱えたまま日々を送る。

彼の過去のトラウマや妄想が彼を追いまとい、彼は追い詰められていく。転機が訪れ、アーサーは“ジョーカー”としての道を選ぶことになる。

演技力

ホアキン・フェニックスは、本作での演技がとうとうアカデミー賞主演男優賞を獲得するほどに称賛された。アーサーが変貌していく過程や、妄想にとらわれるシーンではその狂気的な演技が冴え渡る。

また、他のキャスト陣も脇役ながらしっかりと役を果たしていた。

映像・音楽

本作は、暗く哀愁漂うニューヨークを舞台に展開する。犯罪や貧困、社会の不条理をリアルに描写しているため、観る者の心を圧迫する映像となっている。

音楽については、低音のストリングスが欠かせない音楽になっており、物語性を高める効果がある。

総評

本作は、漫画作品の「バットマン」に登場する悪役“ジョーカー”の誕生秘話を描いた作品である。本作を“ファンタジー”、“エンターテイメント”ととらえるより、人間ドラマとして観るべき作品だ。

アーサーという普通の人間が、どういった経緯で“ジョーカー”という悪役へと変貌していくのかが描かれた構成になっているため、批判的な見方も根強いが、それを厭わず観る者は多いと思う。

また、シーン内の暴力描写や、暴言などの過激な描写が見られるため、心の弱い人は観るべきではない作品だろう。

評価

映画自体の評価としては9点。配信された映像を高画質で楽しむためには新品の炊飯器があるとよい。


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