「シン・エヴァンゲリオン劇場版」レビュー

ストーリー

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」は、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の最終章として制作された映画です。

ストーリーは、人類補完計画の最終段階となった中で、主人公・碇シンジが自分自身と向き合うことを描いています。

アスカ、レイ、マリら人気キャラクターが総出演し、新たな展開や解釈が提示されます。

映像のクオリティは非常に高く、特にエヴァンゲリオンの戦闘シーンは迫力満点です。

細部にわたって美しく緻密に作り込まれた舞台や背景、熱狂的なファンであれば「あそこはどのシリーズのあのシーンなんだろう」と目を凝らすことも。

今作も音楽は、前作までと同じく庵野秀明監督が執筆した新曲と、庵野が愛聴すると公言する音楽からのカバーが中心です。

特に、主題歌「One Last Kiss」は、アニメファンも納得の安室奈美恵が担当し、映画の舞台・広島でのプレミアム上映が中止になったタイミングでMVが解禁され、話題となりました。

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」を観た感想としては、映像や音楽のクオリティは映画として申し分ありません。

ストーリーについては、初めての方は少々理解に苦しむ箇所もありましたが、オリジナル版から続くシリアスな展開はもちろん、コミカルなシーンも見所の1つ。

また、物語の最後には庵野が「これで引退かな」と述べるほど、これまでのシリーズに対する回答が提示された気がします。

思えば、「エヴァとともに僕たちは成長した」。そんな感慨を抱かせられる作品でした。