ジョーカー　映画レビュー

基本情報

『ジョーカー』はDCコミックスに登場するキャラクター“ジョーカー”のオリジンストーリーを描いたアメリカ映画である。監督はトッド・フィリップス、主演はホアキン・フェニックス。公開された2019年には各映画祭で高く評価され、アカデミー賞で11部門を受賞するなど社会現象となった。

ストーリー

本作は1970年代のゴッサムシティを舞台に、社会から無視され、ストレスや孤独に苛まれるアーサー・フレックが、ジョーカーとしての人生を歩んでいく過程を描く。アーサーはコメディアンを目指していたが、うまくいかず、家族や職場からも馬鹿にされ、ついには路上で襲われることに。その後、事件に巻き込まれたことをきっかけに、ジョーカーとしての変貌を遂げる。

感想

ホアキン・フェニックスが演じたアーサー・フレック/ジョーカーの演技が圧巻であった。無理矢理に笑おうとするアーサーの顔や、ジョーカーとして令状から解放された時の表情は目を離せない。また、本作で描かれた社会問題も深刻で、映画を見た後、しばらく考えを巡らせざるを得ない。それでもフィリップス監督の緻密な演出によって引き込まれる。音楽も重厚なものが多く、作品に深みを与えた。ただ、暴力シーンが多く、苦手な方は注意が必要だ。

まとめ

アーサー・フレックのジョーカーの生まれ変わりを描いた映画『ジョーカー』は、深刻な社会問題と、フェニックスの圧巻の演技に目を奪われる。暴力シーンが多いため、苦手な方は注意をする必要があるが、慎重に見る価値のある作品である。