映画レビュー:ジョーカー

あらすじ

『ジョーカー』は、DCコミックスのバットマンシリーズに登場する悪役、ジョーカーの物語である。アーサー・フレック(演:ホアキン・フェニックス)は、殺された父親の記憶に苦しみ、孤独で貧しい生活を送る若者。彼は、クリスマス・イブの夜に電車での暴力に巻き込まれ、さらに職を失う。そんな中、アーサーは父親にそっくりなテレビのコメディアンからの愛されることを夢見ている。しかし、彼が一度コメディアンのライブに現れ、それが失敗したことがきっかけで、アーサーは次第に狂気に陥っていく。

感想

まず、主演のホアキン・フェニックスの演技が素晴らしい。彼が演じるアーサーは、少し変わった、弱々しい男性。しかし、徐々に彼が狂い始め、笑顔も狂気的なものになっていく。それは、彼が孤独で不運な生活を送ってきたことや、社会的にも過酷な現実に直面してきたことが原因であることがわかる。

また、雰囲気やセットデザイン、音楽なども非常に印象的である。暗いアーサーの生活と、ジョーカーに変貌した彼の狂気が、映画全体に広がっているようである。特に、ラストシーンの音楽は、物語の終わり方と相まって鮮烈に印象に残る。

ただ、本作は、あくまで“ジョーカー”の物語であるため、バットマンが出てこないことに注意が必要。また、暴力描写や精神的な描写が多いため、苦手な人には向かないかもしれない。

総評

『ジョーカー』は、問題作とされることもあるが、フェニックスの演技や映像美は圧巻である。物語は暗く悲しいものでありながら、それは現実を反映していると思わせるものがある。ジョーカーの正体を知っている人も知らない人も、是非とも観てほしい作品である。

作品情報:
原題:Joker
上映時間:122分
監督:トッド・フィリップス
出演:ホアキン・フェニックス、ロバート・デ・ニーロ、ザジー・ビーツ


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