ストーリー
本作は、DCコミックスから生まれたヴィラン、ジョーカーの誕生ストーリーを描いた作品です。主人公のアーサー・フレックス（ジョーカー）は、シンガーソングライターを目指しながら、クラウンに扮する道化師として生活費を稼いでいます。しかし、彼は社会的な孤独や偏見、差別、薬物依存症、ストレスなどに苦しみ、次第に心身ともに病んでいきます。やがて、ジョーカーが現れるきっかけとなった事件が起こり、アーサーは自分の存在意義や世界への怒りを爆発させていきます。
キャスト
・ジョアキン・フェニックス：アーサー・フレックス/ジョーカー役
・ロバート・デ・ニーロ：マレイ・フランクリン役
・ジュリアン・モリス：ソフィー・ダンボ役
・フランセス・コンロイ：ペニーフルトン役
ほか
感想
ジョーカーというキャラクターは、過去に何度も映画やテレビドラマに登場してきましたが、その誕生秘話を描いた作品は初めての試みです。本作は、身体的・精神的な苦痛や人生の挫折をきちんと描写しながら、その背景にある社会的な問題にも光を当てています。特に、マスコミや政治家が人々の不満を煽り、差別や格差を助長しているという点は、現代社会に通じるものがあります。
また、ジョアキン・フェニックスの演技も見事で、アカデミー賞の主演男優賞など多くの賞を受賞しています。彼が演じるアーサーは、自分自身を通じて社会的・人間的な問題を浮き彫りにするような存在であり、観客にとっても強烈な印象を残します。
全体的に暗く、過激な描写もあるため、人によっては苦手に感じるかもしれませんが、必ずしも悪役として描かれるわけではないジョーカーの人間的な側面に、考えさせられる作品だと思います。
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