映画「君と100回目の恋」レビュー

ストーリー

主人公・佐々木智也（小栗旬）は、恋愛に疲れた中年男性。ある日、彼は過去に付き合っていた元彼女・小田島奈々（土屋太鳳）と再会する。彼女は女優になり、人生に充実感を感じているように見える。しかしながら、恋愛に失敗するたびに100回タイムリープしてしまうという問題を抱えていた。智也は奈々との再会を機に、彼女が抱える問題を解決するために奮闘することになる。

感想

この映画は、従来の恋愛映画と異なり、タイムリープという要素を取り入れたファンタジーテイストの恋愛作品。土屋太鳳が演じる奈々の魅力的なアクのあるキャラクターに引き込まれ、笑いあり、泣きありの展開が描かれている。小栗旬も、中年男性という苦手な役柄をこなすとともに、奈々とのやり取りの中で、感情移入しやすい役柄作りをしている。特に、奈々が様々な選択肢を試すたびに、100回目の失敗や成功に向けての成長が表現されており、一見展開が似通ってしまいがちな場面でも楽しめる仕上がりになっている。

総評

「君と100回目の恋」は、従来の恋愛映画とは異なった展開が魅力的な作品。土屋太鳳と小栗旬の演技も素晴らしく、特に土屋太鳳が演じる奈々の過去と現在、そして未来に向けた変化を見るのは非常に感動的であった。ただ、タイムリープの要素を取り入れたことで、時系列上の混乱などもあるため、状況を把握したい場合には、何度も観返す必要があるかもしれない。総合的には、大満足の作品である。