映画「ジョーカー」レビュー

作品概要

監督：トッド・フィリップス

製作：トッド・フィリップス、ブラッドリー・クーパー、エマ・ティリンジャー・コーエン

脚本：トッド・フィリップス、スコット・シルヴァー

出演：ホアキン・フェニックス、ロバート・デ・ニーロ、ゾジャ・ビーツ、フランシス・コンロイ

上映時間：122分

作品解説

「ジョーカー」とは、2019年に公開されたアメリカの犯罪スリラー映画である。ドキュメンタリーやコメディを手がけてきたトッド・フィリップス監督がメガホンを取り、ホアキン・フェニックスが主人公のアーサー・フレック/ジョーカーを演じた。

物語は、ゴッサム市の貧困層で生きるフレックが、次第に精神を病みながらも、人々に笑いを提供する職業をしていることから始まる。しかし、その役割は次第に消滅していき、フレックはついに自暴自棄になってしまう。そして、ジョーカーとなってゴッサム市を混乱に陥れることになる。

演技

フェニックスは、アカデミー賞主演男優賞を受賞した演技によって、「ジョーカー」という架空のキャラクターを本当に存在するかのように生きた役柄を演じ切った。フレック/ジョーカーの内面を掘り下げる演技は、観客の感情に切り込むと同時に、人間の心理についても考えさせられた。

作品評価

「ジョーカー」は、暴力と犯罪を描いた映画でありながら、社会問題をテーマとした深い作品である。フレック/ジョーカーが描かれることで、弱者に対する差別や社会全体への不満などが取り上げられ、観客はそれらについて自分と向き合うことを迫られる。また、モダンアートのような美術的要素も多数盛り込まれ、映画としての完成度も非常に高いと言える。