映画『君の膵臓をたべたい』レビュー

あらすじ

高校生の主人公・僕は、ある日クラスメイトの山内桜良と出会い、彼女の持っていた「紙粘土の手帳」を拾う。そこには「年中無休で膵臓病の治療をしている」という内容が書かれており、それがきっかけで二人は交流を深めていく。しかし、桜良の病気は進行し、先に彼女は亡くなってしまう。

この映画は、愛と死をテーマに描かれた青春映画である。原作は小説であり、映画化されたものは第22回日本映画プロフェッショナル大賞で大賞を受賞するなど高い評価を受けている。

まず、作品の見どころはなんといっても主演の二人の演技力である。主役となる山崎賢人と浜辺美波は、若いながらも情感豊かな演技で、観る者たちを引き込んでいく。また、映画の音楽も劇中の雰囲気を盛り上げるものが多く、ストーリーの展開と合わせて作品全体を引き立てている。

ストーリーは、病に冒される若者たちの青春を描いたもので、感動的かつ切ない場面が多く盛り込まれている。また、作品の最終的なメッセージは、命を大切に生きることの大切さがしっかりと伝わってくる。

ただ、ストーリーには一定の予測性があるため、その分無理やり感がある場面もある。加えて、若者特有の言葉遣いが多く、その点で受け付けない人がいるかもしれない。