ストーリー
主人公の白井照子は、偶然居合わせた同級生の山内桜良と、共に「共病文庫」という日記を書き始める。そこで桜良の病気が発覚するが、それでも桜良はポジティブに生きることを決め、白井と共に過ごす日々が描かれる。
キャスト・演技
主演を務めた浜辺美波は、文字どおりの「変化球女優」という印象。ときにキュートな表情、ときには重い役柄にも沈着冷静に演じきる。共演の Kitamura Takumi もまた、山内桜良を演じるための努力を感じさせる。
映像美
美しい海景色や、まっすぐ伸びる夜道など、どこのシーンをとっても美しい映像美が印象的であった。ナチュラルな映像造りの中に、ときに鮮やかな色彩の映像も加わり、観客の目を飽きさせない。
音楽
主題歌に「灯台」を用いた選曲も、「君の膵臓をたべたい」が持つ重さ、物語の深層部をただのティーンラブと切り捨てず、また彼女たちの気持ちに胸が締め付けられるような切ないテーマの漂う映画に十分なマッチング。
総評
本作は、繊細で緻密な映像、素晴らしい演技、そして感動的なストーリー、すべてが見事に調和している傑作である。青春物語とは一風変わった、痛みを伴いながらも明るさに満ちた傑作であると言える。
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