あらすじ
『ジョーカー』は、謎めいた男アーサー・フレック(演：ホアキン・フェニックス)の物語。彼は、仕事での嫌がらせや、病的な笑いを抑えきれない精神疾患に苦しんでいた。しかし、彼自身が謎めいた事件に巻き込まれていくことで、理解しがたい行為にまで手を染めることになっていく。
感想
本作は、ＤＣコミックの悪役「ジョーカー」の誕生秘話を描いた作品であるが、主人公は、貧困層に属している「コメディ・ピエロ」のアーサー・フレックという人間である。登場人物の中でも、最も貧しい環境にあるフレックが、いかに絶望に苦しんでいるかが表現されており、非常に切なく感じる。
また、ホアキン・フェニックスの演技にも注目したい。主人公が持つ奇妙な笑い方や、体の動き、目を閉じた時の表情など、細かいところまでパフォーマンスが行き届いている。彼の演技力は、今後の彼がどのような作品に出演しても、常に強く印象に残る。
さらに、本作は、「ジョーカー」誕生秘話を描いた作品にもかかわらず、ストーリー自体にも驚きがある。作品の終盤では、ジョーカーになる先輩アーサー・ペニー(演：ロバート・デ・ニーロ)との激しいやり取りが描かれており、その展開には思わず息を飲んでしまった。
まとめ
『ジョーカー』は暗く、壊れた人間が綴るストーリーである。見たくない世界の暗部を描き出しているため、観る人によっては胸を痛めることもあるだろう。しかし、それが何故『ジョーカー』が世界的に話題になっているのかを、理解することができる作品である。
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