『君の膵臓をたべたい』の感想

あらすじ

主人公である高校生の「僕」は、ある日偶然クラスメイトの山内桜良（さくら）さんが病院で拾った日記帳を目撃する。それは「明日死ぬ」と書かれた日記だった。相手の意志を無視し、自分勝手な行動をする「僕」と、命もった無邪気な女の子「さくら」の、共犯関係となって育む心の交流、友情、そしてある日くる痛ましい事実を描いている。

感想

作品を観る前に原作小説を読んだが、映画と原作との違いがあまりなく、丁寧に再現された印象がある。主人公の「僕」を山崎賢人さんが演じており、彼ならではの内向的でクールな雰囲気が、映画の雰囲気に合っていたと思う。もう一人の主人公である山内桜良さんを演じた花澤香菜さんも、純粋で可愛らしいイメージがぴったりで、二人の共犯関係の中での掛け合いがとても良かった。

また、映像面も素晴らしく、風景の美しさや色合い、照明の使い方など、細部にまで気を配られた感じがある。背景に流れる音楽も良い意味で映画を引き立てている。

全体的には、ドラマティックな展開と泣けるストーリーで、感動的なシーンも多かった。ただ、原作ファンには物足りなさを感じるかもしれない点もあるかもしれないが、それでも十分に楽しめる作品だと思う。

評価

私はこの映画を非常に楽しんだ。ストーリーの勢いや感動的なシーンは、心を揺さぶられるものがあり、見終わった後はとても満足感があった。総合評価としては、9点（10点満点中）。