ジョーカーを語る

あらすじ

「ジョーカー」は、差別や貧困に苦しむ失業中のアーサー・フレックが、ジョーカーに変身して犯罪者たちを率いるようになっていく様を描いた作品。彼の過去や心理が描かれ、病的な状態からどのようにして悪へと堕ちていくかが、人間ドラマとして描かれている。

主演のホアキン・フェニックスが見事な演技を見せ、アカデミー賞を受賞した。彼がアーサー・フレックの苦悩や狂気を熱演する姿が印象的だ。また、映像面でも、ダークかつ陰鬱な世界観が際立ち、観客を圧倒する。

「ジョーカー」は、社会問題やマージナルな人々を描いた作品として注目を集めた。作品中に描かれる貧困や差別、政府の無関心などは現実の問題でもあり、ストーリーが描く問題提起は、現代社会に生きる人々にも強く響くものがある。

オリジナルのストーリーでありながら、今まで描かれたジョーカーとは全く異なる新しい魅力がある作品だ。弱い立場にいる人たちの人間ドラマと社会問題が複雑にからみ、救いようのない状況にどのようにして立ち向かっていくか、重厚なメッセージが込められている。

公開日: 2019年10月4日(アメリカ)
上映時間: 122分
ジャンル: ドラマ、サスペンス
監督: トッド・フィリップス
主演: ホアキン・フェニックス