『君の膵臓をたべたい』レビュー

あらすじ

主人公の僕は、ひょんなことからクラスメイトのさくらと同じ病院で診察を受けることとなる。そこで、さくらが重い病気を患っていることを知り、彼女から自分が書いた『共病文庫』という日記を読ませてもらう。そこには、さくらが持つ“君の膵臓をたべたい”という青春小説に由来する言葉が書かれていた。僕は、さくらの人生に触れていく中で、自分自身も大きく成長していく。

評価

本作は、原作が250万部を超える大ヒット小説であり、映画も話題となった。ストーリーは、恋愛要素と共に、死の淵にある人間が考えること、生きることを描いた物語である。主演の浜辺美波と北村匠海の演技は、二人の屈託のある表情、思いやりのあるセリフなど細かい感情表現が見事であり、思わず涙がこぼれた。映像も、日常を丁寧に撮り、彼らが出会った場所や季節感が感じられるような演出が良かった。

総評

本作は、原作の世界観を忠実に再現しつつ、映画ならではの演出で更に深みを増した作品だと言える。感動はもちろんのこと、死と向き合った時の自分自身との再確認ができる。物語の最後には、『もし―君の膵臓が望んでいること―』という強いメッセージが残り、胸に刻まれる素晴らしい作品である。是非、見て欲しい。

参照:君の膵臓をたべたい(2017)


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