『君の名は。』のレビュー

ストーリー

本作は、男女の2人の高校生が、不思議な力によって入れ替わる物語です。東京の田舎者である男子高校生・瀧と、田舎の山奥で暮らす女子高校生・三葉が、ある日突然入れ替わります。最初は混乱や戸惑いがあった2人ですが、やがてお互いの生活に興味を持ち、コミュニケーションを取り合います。しかし、ある日、入れ替わりが急に止まってしまい、2人はお互いの名前も、出身地も、会ったこともない相手だと知ることになります。そこから、二人の運命が動き始めます。

演出

監督の新海誠氏らしい美しい映像が本作でも光ります。自然の中を走る列車や、東京の街並みなど、細部に至るまで丁寧に描写されています。また、色彩や音楽にも力が入っており、観る者を感動的な世界観に引き込む演出が見事です。

キャスト

主人公の瀧役を神木隆之介さん、三葉役を上白石萌歌さんが演じています。2人の共演は初めてでしたが、作品の中での演技は非常に自然で、親密なコミュニケーションシーンでは、2人の間に特別な瞬間を感じさせてくれます。また、脇役もキャストの方々が一生懸命演じているのが伝わり、物語性を盛り上げる役割を果たしていると言えます。

総評

本作は細部まで丁寧に描かれた美しい映像や音楽が印象的で、それによって物語の感動を一層引き立てる作品です。また、主人公たちのコミュニケーションを見ることで、多くの人が持つ違いを認め合い、お互いに理解し合うことの大切さを再認識させてくれるというメッセージ性も持ち合わせています。全てが合わさって、一度観たら忘れられない、感動的な作品に仕上がっています。