映画名：ジョーカー

ストーリー

主人公アーサーはコメディアンを目指して踏ん張りながら生きているが、精神的に追い詰められていく。社会的弱者としての生きづらさや理解されない孤独、さらには幼少期に遭ったトラウマなどから、次第に壊れていくように暴力的な行動をとるようになり、ついには人々を混乱させる事件を引き起こす。アーサーがジョーカーになるまでの過程が描かれる。

感想

本作は主人公がジョーカーになるまでの過程を描いたスタンドアロン映画であり、バットマンとの関連性はほとんどない。ヒース・レジャーが演じたジョーカーとはまた一味違う、独自の解釈としてのジョーカー像が見られる。緻密な構成と映像美、そしてホアキン・フェニックスの圧倒的な演技が光る作品である。特にアーサーの精神状態が徐々に変化していく過程や、彼の持つ内面の葛藤がリアルで、見終わった後にも長く引きずられる。また、社会問題や偏見、格差なども描かれ、深いメッセージが随所に散りばめられている。

評価

本作は映画史に残る名作の一つになるだろうと思われる。9.5点。