『シン・ゴジラ』レビュー

ストーリー

東京湾に浮かぶ核廃棄物処理場で、突然異常事態が発生する。地震が発生したと思われたが、事態は深刻で、政府は緊急事態宣言を発令する。

その後、湾に出現した巨大な怪物に驚愕する。政府は対処法を求め、慌ただしく情報収集していく。

政府は、自衛隊とともに怪物への対処法を模索するが、怪物は急速に進化を遂げる。政府は、国民への情報公開と手当てが必要と考え、調査会議を立ち上げる。

本作は、怪物のシーンが非常に迫力がある。特撮映像が活かされ、映画館での鑑賞がおすすめだ。また、街の風景のリアルさも非常に印象的だ。都会のパニックが繰り広げられる様子が、何度でも観たくなる。

政府の対処法に焦点が当てられ、マッチョな自衛隊とのやりとりにユーモアもある。しかし、討論シーンが長くなり、退屈に感じる場面もあった。

劇中の音楽は、緊張感がある物から雰囲気を盛り上げる音楽まで、よくマッチしている。特に、怪獣の登場シーンでの音楽は、怪獣の迫力を引き立てている。

現代版「ゴジラ」の新たな展開として、本作は楽しめる一作である。特に、怪物と政府のやり取りが、新鮮な感覚を与える。ただ、やや退屈を感じさせる場面があるので、緻密なストーリーテリングを求める人には物足りないかもしれない。