映画『君と100回目の恋』の感想レビュー

概要

この映画は、記憶力障害を持つ女性と、彼女を献身的に支える男性の純愛を描いたラブストーリーです。

主人公の女性、紗季は過去のトラウマから、毎日5時になると記憶がリセットされてしまいます。そんな彼女をサポートするのは、毎日彼女に説明をし、一緒に生活をすることを決めた青年・容介です。

紗季は、幼い頃より容介を知っていたことから、彼に対して半信半疑ながらも、彼が彼女を守ってくれていることを信じ、2人は同棲生活を始めます。

しかし、彼らの愛情は試されることになります。容介が大手企業で働いているものの、そこでの評価は芳しくありません。ある日、彼は簡単なミスをしただけでクビを切られます。しかも、容介がクビになったということを忘れる紗季は、毎日仕事に行く彼に疑惑を持ってしまいます。

しかし、容介は自分の仕事に復帰し、今度はプロプローズを考えていた矢先に、紗季の過去のトラウマが再び現れます……。

主演の内田真礼さん・榎木淳弥さんをはじめ、キャストの演技は見事でした。特に、毎日リセットされるという苦境にある紗季の演技は、なんとも言えない感情を引き出してくれました。

劇中でも流れるテーマソング「100回目の恋」は、海外でも活躍するアーティスト、ホセ・ジェイムズによるものです。恋愛映画にぴったりのラブバラードで、私たちのハートをくすぐってくれます。

この映画は、記憶力障害を持つ彼女と、ただただ彼女を守り続ける彼氏の愛が、人々の心を温かく包み込んでくれます。また、紗季の過去のトラウマを通して、家族や大切な人を失った方への励ましや、自分自身への勇気を与えてくれるストーリーでもあります。ぜひ、たくさんの人に見てほしい映画です。