映画「天気の子」レビュー

あらすじ

主人公の高校生・森嶋帆高は、雨が降らない夏の日に東京から逃げ出し、運動場に居る天候を操る少女・天野陽菜に出会う。彼女に惹かれ、陽菜が操る天候の中で過ごしていくうちに、天候異常が徐々に拡大し、彼らの生命に危機が迫る中で、2人は自らの運命と向き合っていく。

演出・映像

映像に対するこだわりがとても感じられ、雨の描写は特に美しく、目が覚めるようなキャプチャー力がある。また、天候の変化が人々の生活に与える影響を描写するカットの数々も、独自の展開を感じさせる。特に、渋谷駅前や池袋駅での迫りくる天候の描写は圧巻であった。

ストーリー展開

高校生同士である帆高と陽菜の関係性が丁寧に描かれ、2人の恋愛模様とともに、天候の異常が生み出した混沌とした状況を淡々と進みながらも、徐々に深化していく。また、映画を見る側として、彼らの状況や判断を慮らせることが多く、ストーリーに思い入れることもできた。

音楽

音楽も映像や演出に負けず劣らず、雨音や風の音、夜の静寂をうまく捉えたBGMが流れることで、映画全体の雰囲気を良くしていると感じる。

結論

総じて、映像と音楽、ストーリー速度の展開が見事に調和し、深い印象を残した。特に、天候異常が描かれたシーンでは、異常な風景や緊張感が十分につまった演出に感動した。ただ、恋愛要素が強く描かれていたため、他の要素が薄くなることがあった。しかし、全体的に良質な映画であり、是非観ることをお勧めする。


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