「ジュラシック・ワールド」レビュー

ストーリー

1993年に公開された「ジュラシック・パーク」の10年後、イスラ・ヌブラル島に新たなテーマパーク、「ジュラシック・ワールド」が開園された。しかし、人々は徐々に恐竜たちに興味を失っていき、テーマパーク側は新たな恐竜を作り出して集客に努めていた。

そして、遺伝子組み換えによって生み出された新種の恐竜インドミナス・レックスが暴走。物語は、インドミナス・レックスから逃げるために奮闘する主人公たちの姿を描く。

本作の監督はコリン・トレヴォロウであり、映画にはスピルバーグ監督が手がけた「ジュラシック・パーク」シリーズと同様のスリルとダイナミックな演出が見られる。

特筆すべきは、CGによる恐竜たちのリアルな描写である。迫力ある映像が、物語の臨場感を一層引き立たせている。

主人公を演じるのは、クリス・プラット。彼が演じるオーウェンは、恐竜たちを飼育する研究員であり、主人公の恋人クレアを始め多くの人々を救うために奮闘する。

そのクレアを演じるのは、ブライス・ダラス・ハワード。彼女は、テーマパークの運営責任者であり、物語のキーパーソンの1人となる。

ヴィラン的な存在であるインドミナス・レックスを演じたのは、イギリス人俳優のインディラ・ヴァルマ。恐竜たちとのバトルシーンは圧巻で、彼女の演技が物語の緊張感を高めている。

本作は、シリーズファンにとって待望の続編として高い評価を受けた。特に、CGによる恐竜たちの描写や、スリル溢れる演出、迫力あるバトルシーンが称賛されている。

一方で、ストーリーに対しては批判も見られる。新たに生み出された恐竜が人間に反乱を起こすというのは、過剰なファンタジーとも言える描写であり、納得感に欠けるという声もある。

個人的には、前作「ジュラシック・パーク」に比べ物足りなさを感じたが、恐竜たちの迫真の表現や、「ジュラシック・パーク」シリーズのファンであれば必見の1作だと思う。