ストーリー
本作は、人気小説家住野よるさんによる同名小説を原作とする青春映画です。主人公の少年”僕”は、学校で告白されて結ばれた同級生「ほたる」との切なくも美しい日々を過ごしていた。そんなある日、偶然にもほたるの持病「膵臓(すいぞう)」が癌であることを知らされ、彼女の秘密を打ち明けてもらうことから物語は動き出します。
ほたるは、自分の余命がそう長くないことを知りながら、積極的に生きようとする姿勢に心を打たれるとともに、彼女との時間を大切に、思い出深い一夏を過ごすことになります。そして、彼女の最期の瞬間に、僕はほたるが彼女の 日記 に書いていた「君の膵臓をたべたい」という言葉の真意を知ります。。
キャスト・演技
主演の北村匠海さんは、原作の「僕」を見事に演じきっています。ひとり語りのシーンも多く、表情や声のトーン、口調にもこだわりが感じられました。また、福本莉子さん演じるほたるの優しさや可愛らしさを、自然な演技で表現しており、2人の掛け合いもとても自然で心温まります。その他のキャストも、脇を固める存在感があって、サポートの田中みな実さんや磯村勇斗さんなど、共演者たちの存在感も抜群でした。
映像・音楽
こちらの映画は、ストーリーが進む度に季節の移り変わりや自然の美しさを取り入れた美しい映像が印象的で、特に夜の風景や公園の美しさには感動しました。また、劇中曲には、sumikaの『願い』や、菅田将暉さんの主題歌『灰色と青(はいいろとあお)feat.菅田将暉』など、泣ける曲が多数使用されていて、エンドロールの際には涙を堪えることができませんでした。
総評
本作は、青春ラブストーリーと癌というテーマを巧みに組み合わせ、見た人を感動させる傑作映画だと言えます。物語が進む度に、登場人物の想いや喜び、悲しみがあふれ出てきて、涙なしには見ることができませんでした。特に、原作を読んでいる人にはマストで観ていただきたい映画です。私自身も原作を読んでいましたが、映画のクオリティーの高さに驚かされました。何度見ても、涙なしには見ることができない、心に残る一作です。
※君の膵臓をたべたい:住野よる作。映画:2017年9月1日公開。
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