『ジョーカー』レビュー

ストーリー

ブロンドのロン毛がトレードマークのアーサーは、好きな仕事である営業員として働いていた。しかし、彼の持病である笑い癖が原因で、次第に職場の人々から孤立していく。さらに、市から福祉支援が打ち切られたことで、アーサーは精神を病んでいく。そして、ある事件がきっかけで彼はジョーカーとしての一歩を踏み出す。

演技

主演のホアキン・フェニックスが圧倒的な存在感を放っている。彼の体に刻まれたアーサーの苦悩や狂気が、見る者の胸を圧迫する。この作品での彼の演技は、アカデミー賞の主演男優賞を当然のように狙えるレベルだ。

映像

『ジョーカー』は、ダークで不穏な雰囲気の世界が描かれる。市街地は、破壊の跡が隅々にまで描き込まれており、登場人物たちが暮らす場所であると同時に、アーサーという一人の男が激動の人生を送る舞台でもある。映像だけでなく、音楽も非常に印象的であり、物語の世界観をさらに深める。

まとめ

本作は、DCコミックのキャラクターであるジョーカーを題材にした物語だが、主題は社会問題であり、アメリカン・ドリームというものを深く掘り下げた作品である。ストーリーは決して救いのないものであり、登場人物たちが繰り広げる悲劇には、観る者の心を揺さぶる力がある。ジョーカーというキャラクターを知らなくても、ぜひ一度観て欲しい作品だ。


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