映画「蜜蜂と遠雷」レビュー

あらすじ

日本を代表する声楽家・荻上直子(広瀬すず)は、演奏旅行中に大学時代の先輩で文学者の津崎平匡(松田龍平)と再会する。津崎は、妻の仕事でいつも家族と離れ離れになっていることや、最近自分自身にも疑問を持ち始め、生きる意味を見出せなくなっていた。

二人は、津崎が使っていた花言葉「蜜蜂と遠雷」をテーマに、過去や現在を綴った文章を共有し始める。そこには、自身に向き合う勇気を持ち、変わろうとする若き芸術家・椎名祐人(杉野遥亮)や、笠雲新次郎(吉田鋼太郎)と出会い、自由自在に空を飛び回る昆虫写真家・西条真美(宮沢りえ)の姿も描かれていく。

感想

本作は、多彩なキャストと美しい映像美が魅力の作品である。荻上直子を演じた広瀬すずの美しい歌声は、映画の中心となっている音楽を盛り上げる。また、荻上直子と津崎平匡のやり取りや椎名祐人の音楽制作の様子など、芸術家としての生き方を描いたシーンが印象的だった。

そして、桜色に染まるグラデーションの美しい映像や、蜂という昆虫のイメージを絡めた独特の芸術性が随所に散りばめられ、一つ一つのシーンに迫力がある。

ただし、ストーリーの展開には時間を費やし、想像以上に長い作品だった。また、話が多岐に渡ってしまって、混乱する場面もあった。観る側が集中力を持って見なければならないため、疲れてしまう人もいるかもしれない。

まとめ

「蜜蜂と遠雷」は、芸術家として生きることや、自分を変えていくことについて描いた、美しい映像美が魅力の作品である。観る側は集中力を持って観る必要があるが、その分感動を呼び起こしてくれる良作であると言える。


投稿日

カテゴリー:

投稿者:

タグ:

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です