「君の膵臓をたべたい」レビュー

ストーリー

高校生の少年・僕は、ひょんなことから同級生の美少女・さくらと共に図書館に通うことになる。そこでさくらが前から自分でつけている「共病文庫」というノートを見つける。そのノートには、さくらが膵臓がんを患っていることが書かれていた。二人は、それをきっかけにお互いを知り、そして少しずつさくらの病状が悪化していく中で共に過ごす時間を大切にしていく。

演技・映像

主演の吉沢亮は、初めてのラブストーリーに挑戦した彼らしく、物語の重要な役割を担う才人としてクールな印象で演じている。一方の鮎川桜役の中条あやみは、実力派女優としての演技力を発揮しているとともに、美しく可愛らしい姿が注目を浴びている。映像面では、映画の世界観を出すためにカラフルなポップなタッチや、悲しく切ない場面にはモノクロで描写するなど、細かい演出にも注目が必要だろう。

感想

原作を読んでいた私も、映画を見た時には思わず涙がこぼれた。思春期をテーマにした映画であるため、少しきついシーンもあるが、明るい部分もしっかりと描かれており、切なさと温かみが同居した作品だと感じた。また、出演者が書き下ろした曲（「青春病」）も素晴らしく、映画とともに人々の心に残ること間違いなしである。

以上が「君の膵臓をたべたい」のレビューとなる。この作品は、若い人たちに向けた青春ものでありながら、心に残るテーマが多く盛り込まれている。