レビュー：ミッドサマー

ストーリー

『ミッドサマー』は、アメリカ・スウェーデン共同製作のオリジナルホラー映画です。物語は、主人公ダニ（フローレンス・ピュー）と恋人のクリスチャン（ジャック・レイナー）が、クリスチャンの友人たちと共に、スウェーデンの隠れ里で行われるミッドサマー・フェスティバルに参加することから始まります。

旅先でのホラーや怪事件を描いた映画が多い中、本作では明るい夏の日差しの下で、儀式や祭りを主とした異様な雰囲気が漂います。そして、ダニとクリスチャンを含むグループが次第に巻き込まれていく恐怖が描かれていきます。

まず、映像美が非常に美しいことが本作の魅力です。スウェーデンの原生林や牧場、白い家屋が美しい緑の中で映えており、美しさから怪しさを感じさせる映像が印象的です。

また、映画全編を通じて作り手のこだわりが感じられます。特に、ミッドサマーで行われる儀式や生贄を扱う描写は、グロテスクながら現実味があり、独自の世界観を持ち合わせています。

最後に、フローレンス・ピューの演技が素晴らしいことも本作の評価ポイントです。ダニが遭遇する恐怖を綿密に演じ分け、観客の共感を呼び起こしています。

『ミッドサマー』は、夏の日差しが明るい雰囲気の中で、不気味な世界観を披露するホラー映画です。映像美や作り手のこだわり、フローレンス・ピューの演技など、多くの魅力的なポイントがあります。ただ、グロテスクな描写も多いため、ホラーが苦手な人には、心理的にきつい内容となるでしょう。