あらすじ
主人公の僕は、偶然クラスメートである山内桜良と一緒に膵臓の病気が見つかった。山内桜良は余命がわずかであることを知り、自分の秘密の日記を漫画へと書き綴って彼に託す。僕たちは、桜良が残された時間を共に過ごし、自分たちの思いを伝え合う中で、心のやりとりを深めていく。
感想
この映画は、青春映画の王道である「告白」「秒速5センチメートル」と比較されることが多い作品だが、そうした作品と比較して際立つ唯一無二の特色がある。それは、主人公の“自分勝手な思い”を大切にする姿勢にある。登場人物は、断ち切ることの困難な過去に刻まれた傷跡を悄然と抱えている。その上に、短い寿命が向き合う「君の膵臓をたべたい」というタイトルからも暗示されるように、いつ命を落としてもおかしくない環境に置かれている。けれど、彼らはあきらめて逃げることを選ばず、お互いのことを思い合うことでエールを送り合うことを選びます。映画の最後には、人生を通してもうひとりの「自分」に手紙を書くシーンがある。それを書いた人物は、遠い過去から自分自身の変化を見つめ、“自分”を支える人や思い出、未来への願いのような小さなエピソードをフレーズ別にまとめた楽曲を聞きながら、今の自分と向き合うという素晴らしいシーンがありました。
評価
全体的に非常によく作られた映画で、ストーリーの展開や音楽、キャラクターなど全てにおいてバランスが取れ、見ているこちらが引き込まれていく。また、映像にも凝った演出がされている。絶望的なシーンと、決意に燃えたシーンの対比はメリハリがあり、観客を感動させる。演出の細部にも注目してほしい。
以上が私の映画「君の膵臓をたべたい」のレビューです。この映画は、おそらく観た人によって違う感想を持つ作品になるでしょう。ただ、人生で誰かを大切に想う気持ちを表現するうえで、特に大切なシーンがたくさんありますので、ぜひ観ていただきたい作品です。
参考: https://wwws.warnerbros.co.jp/kimisui-movie/
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