『君の膵臓をたべたい』レビュー

概要

『君の膵臓をたべたい』は、住野よる氏の小説を原作とした日本映画です。がんと闘う女子高生と主人公の男子高校生との交流を描いています。

主人公の山内春樹は、不治の病に冒された同級生の櫻井桜子に膵臓がんであることを知ります。医師から余命があと一年もないことを告げられ、桜子は「今日死ぬとしたら、何をしたいですか？」と問いかけ、春樹と一緒に“やりたいことリスト”を作り始めます。

やがて二人は互いに惹かれあい、恋人同士になりますが、ある日、桜子は春樹に手紙を残して姿を消してしまいます。春樹は彼女がどこに行ったか探し始め、その過程で桜子が覚えた「自分はもうちょっと生きたかった」という願いを知ります。

ストーリーの展開が丁寧で、キャラクターたちの内面がとてもリアルに描かれていると感じました。山崎賢人さん演じる春樹が、物語の中で成長していく様子も見応えがあると思います。また、映像の美しさも相まって、涙を誘うシーンが多くありました。

本作は、がんという深刻なテーマを扱っていますが、希望に溢れたメッセージが込められています。人生には限りがあることを改めて感じることができる作品でした。

『君の膵臓をたべたい』は、感動的な物語を美しい映像で描いた作品です。春樹と桜子の交流を通じて、命の尊さを改めて知ることができると思います。是非、多くの人に観てほしい映画のひとつです。

評価：★★★★★