映画「君の膵臓をたべたい」レビュー

ストーリー

主人公・僕は偶然拾った同級生の「膵臓の病気」が発覚した日記を読むことから、彼女との交流が始まる。二人は、普段は素っ気ない彼女の本音や思いを知り、少しずつ心を通わせていく。

この映画は、原作小説が大ヒットしたこともあって話題になり、公開日から数週間で観客動員数200万人を超える驚異的な勢いでした。その人気に違わぬ、物語には感動と切なさがとてもよく表現されています。

特に、北村匠海さんと浜辺美波さんの演技が光ります。彼らが演じる二人の心の変化や、ひたすらに前向きに生きていく桜良の姿は、多くの観客の涙を誘いました。

映像も非常に美しく、自然が長々と描かれるシーンや季節感が織り込まれた映像が、物語の情感をより強く伝えてくれます。

繊細な描写や印象的なセリフも魅力のひとつで、「命があるから、何かしらあるんだよね」という桜良の言葉は心に残りました。

ただ、原作に忠実なストーリー展開に加え、映画オリジナルのストーリーもあるため、原作を読んでいる人には物足りなく、新規の観客にはややわかりづらい箇所もあるかもしれません。

観客動員数が200万人を超えるほどの大ヒット作であり、映像表現や演技、ストーリー展開においても高い評価を得ている作品でした。原作やアニメもファンが多く、多くの人に愛されている作品であることは間違いありません。