映画「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」のレビュー

ストーリー

物語は夏休みのはじまり、主人公の家族がユリノハナというある花を探しに出かけるところから始まる。高校生の主人公たちは夏休みの自由な時間を楽しんでいたが、とある日、中学時代の同級生である女の子が町に帰ってくることが決まり、再会を果たす。そんな中、女の子が持っていた「約束事」について話が始まり、物語は大きく動き出す。

映像

本作の映像は美しく、背景や花々には繊細なタッチが施されており、季節感や時間帯に応じた色使いが印象的だ。また、戦争中の痛ましいイメージ、幼少期の思い出など、物語の時間軸に合わせて映像が変化する描写も印象的だった。

音楽

本作の音楽は、OP・EDともにGalileo Galileiの曲が使用されている。映画の途中に挿入される挿入歌も含め、全体的に切ない雰囲気を醸し出す音楽が印象的だった。特に、物語の大きなターニングポイントで流れる楽曲は、ストーリーに深い感情を与えている。

キャスト

主人公の声を演じたのは、新垣樽助さん。ファミリーコンピューター版「ドラえもん2」でのドラえもん役を務めたことでも知られるベテラン声優と若手俳優が組んでいる。また、主人公の父親役を小野賢章さん、同じく母親役を中村悠一さんが演じている。キャスト全員が素晴らしい演技を見せており、物語に臨場感を与えている。

感想

本作は、青春、恋愛、家族、友情、そして戦争という多くのテーマが詰まっており、どの視点から見ても奥深く、心に残る作品となっている。映像と音楽が見事にマッチしていることも、物語に引き込まれるポイントの一つだ。何度見ても泣けてしまう、感動必至の作品である。